セラピストmihoの ほっとする空間


by Lumierearoma
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おくりびと

先日観にいきました。

おくりびと

いや~ とにかく良かったです!!!!!!

何度泣けたでしょう。。。

劇場を出る頃には 顔がぐちゃぐちゃでした。

あんなにいい映画は久しぶりでした。


一人で観ると、いろいろ思い巡らされて 感極まります。


例えば独身だった頃には、あまりピンとこなかっただろう 

納棺の儀を行うシーンも

大祐が自分の石を探すシーンも

自分が子供を育てて、母親になったいま

<子供の立場になった気持ち> とか

<祖父母という立場の両親> を考えながら観てしまいました。


自分が、親と子供の両方を考える年になったんだな~と。


ユーモアもあり、笑いと涙とで。。。心がホッとする作品でした。


チェロの演奏も胸に響き、あとで久石譲さんの音楽だって知って、彼の作曲は生きてる!と感じました。


そして、脚本もひとつひとつの小さなセットや小物まで、神経が行き届いているというか

センスが光る作品だとおもいました。

帰りにパンフレットと文庫本、「いしぶみ」の絵本を買いました。


映画は、原作や脚本を変えて異なる場面がよくありますが、

本を読んでみると

言葉のひとつひとつまで大事にし、原作をしっかり守りながら作られていました。

主役の納棺師という仕事を際立たせたかった為か、妻との場面は省略されていましたが

それが逆に 大祐という一人の男性の仕事に対する想いや人間性

さまざまな死を見つめる人々の愛情を浮き立たせ 心に沁みました。

監督や本木雅弘さんの作品への想いが伝わる映画でした。



私は過去に同級生が何人も亡くなっています。

ある通夜の夜中 手伝いで泊まりました。

棺の中の彼にずっと声をかけていた同級生の彼女。

「がんばったね・・・」 と話しかけながら、やさしい笑顔で微笑む彼女をみて

すごいな~と感じました。。。

私だったら気が動転して シクシクいつまでも泣いていただろう。

彼女の気丈なまでの強さと優しさが胸に響いて

私はというと、次の日の仕事は手に付かず涙が溢れていたっけ。。。



本木雅弘が演じる大祐の役は、とても純真で繊細なひと。

彼が行う納棺の儀が、とても誠実であり 亡くなった人の最後を心を込めて美しいものに仕上げていくんです。


体を拭いてお化粧を施すのだけれど、安らかに眠る姿が、悲しみから安堵へと移り変わり

観ているほうは嬉しくなるような 平穏な気持ちになれる。


こんな風にあの世へいく人を

人生の汚れをとって綺麗にし、見おくってあげたいなと思いました。


自分がいつか人生の終わりを迎えたときに、果たしてこのようにおくり出してもらえるだろうか・・・


そう考えたとき、安堵なやさしい気持ちで見守ってもらえるような

そんな生き方をしたいな~とつくづく感じましたよ。



いま、生徒さんから連絡がありました。

つい先日亡くなったお兄さんの婿が42歳で急死したと。

娘さんは一度に父と夫がいなくなり、想像以上に悲しいでしょう。。。

生徒さんは年配の方なので、このところ相次いで周りの人が亡くなり

「人間は生きてるだけで幸せだとつくづくおもいました」とおっしゃっていました。


一昨日 私の身内も亡くなりました。


身の周りで次々と起こる生と死。。。


納棺師・・・洗練された所作が美しく、数時間後には焼かれ消えていく人を綺麗に整え、ひたすらやさしい想いで全体を覆っていく。

「自分の子供を出産したときと同じ悦びさえ感じた。」

「つまり生まれることも、亡くなることも、そして迎えることも、おくり出すことも同価値である。」  本木雅弘インタビューより

チェロを演奏する芸術と、納棺師の技術がチェロというボディを抱くことと物理的に

またひとつの作品を作り上げるという意味でも精神的な面においてもリンクするところが面白いと。。。


私の娘が子供を産んだときに、是非みてほしい作品だとおもいました。

「いしぶみ」という絵本に、そうメモをしておきました。

いつかみんなに観てもらいたいです。
by lumierearoma | 2009-03-21 22:13 | 日常